未校正 歩道橋はたまに歩くと楽しい
歩き疲れてくると歩行の仕方がわからなくなる。足の運びをどうにも誤っているように感じられて不可解な気持ちで距離を稼ぎ続けなければいけない。
とはいっても記憶にある限りで自分の歩き方にしっくりきたことはないのだけれど。
右足と左足を交互に前方に繰り出すことで上半身と荷物を運ぶあの動きに正解を見出せない。いったい正しい歩行はどんなだったかといつも思っている。
何かを境に歩き方を忘れてしまったのだろうか。交通事故には何度か遭っているがそのどれもの記憶がぼんやりしていてただ事実が脳に放置されている。
一年強越しに車にはねられた後遺症が肘に現れたらするのだから、歩行にも何某かの原因はあるのだろうが
そもそも皆自分の歩き方に納得がいっているのか。もしかすると多くの人間が微量の違和感を携えながら日々道の上を闊歩あるいはナヨナヨと歩いているんじゃなかろうか。