邂逅はできなかったけど開拓はできた
どうしても思い出せないお菓子がある。
きんつばみたいな。何だっけかと首を捻りすぎて骨が折れてしまったが依然として思い出せない。
見た目は小さな四角形で、いかにも餡子のような色をしている。表面が白っぽい、それでいて粉っぽいものに覆われていて食べると甘い和菓子。
全然思い出せない。
それはそれとして今日労働の前にスーパーに寄ったらくるみ餅というものが売っていた。
なんだかピンとくるものがあり購入してみる。
労働後に開封してみると白っぽい粉に覆われた茶色の餅、これだったかと思いたいところだが記憶のお菓子よりサイズが二回りほどでかい。
これじゃない。この急に頭に浮上した記憶の中の和菓子は一体何なのだろう。
全然思い出せない。
開けたものは食べなくちゃ仕方がないので食べる。
くるみ餅旨い。
黒糖らしい甘味のモチモチに内包されたくるみの食感が堪らない。これはこれで良いと思った。