夜更ししないで、早く寝る

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日記

コンクリート舗装された道を歩いていたら反対車線の方から何かが割れたような音がした。

こういう時(例:学校の朝礼中に後ろの方で人が倒れた音がした時)、音のした方を振り返るのは『まんまと振り返させられた』感じがして嫌なので強い意志を持って無視する事にしている。

 

でも気になる。何の音だったのだろう。

 

数週間前に最寄りのコンビニ近くで車どうしがぶつかる事故があった。最寄りの家への寄り度合いといったら半端なものではないので、事故の衝撃音は自宅で『ガムガムパンチ』/著・手塚治虫を読んでいた僕の耳にも届いたが、あれは凄まじい音だった。

単純に大きいという意味もあるがそれ以上に重い音だった。物理的に犠牲が生まれた音。あまり聞きたくない音だ。

 

その時に比べると軽い音だった。

ちくしょう気になる。でも振り返るのは癪だ。

 

 

そこで私はしばらく歩いた後で踵を返し、自然なそぶりで右手側に目をやった。身体ごと返ることで振り返った感を軽減させる技である。

 

 

道には、300lの冷蔵庫に押しつぶされてコンクリートに中身を撒き散らしているケーキの箱があった。