膝と部屋がたまに鳴る
本当に何も書くことが思いつかない日というのがある。今日もそんな一日だ。毎日書くことを課すのをやめたらこういう日は書かずに眠るのだろうか?
考えてみたが、そういう日こそ書いてやりたい。無理やり書いて、ストックの余裕がそれなりにある日に休みたい。心臓に天邪鬼を飼っているからこれは自然なことだと言える。
何の根拠もないが書くことがない日に書かないとみるみる書けなくなっていくような気がする。それなら書ける日に書かずにいて休んだという実績を頭に擦り込んでおいたほうが衰えは抑えられる、たぶん。
少なくともなにも書かないよりは、季節にまつわる趣に満ちたひと言でも残しておいたほうが賢明だ。自由律俳句という文化の逃げ道もとい韻無しラップとも言う。
“冬は膝がパキパキ鳴る音がよく響く。”