営業さん

大型スーパーはたまに行くとその広さにくらくらしてくる。道が広いからか夕方なのにあまり混み合っていない。裏口近くの一角でひと休み。

よく見るとイートインスペースの机が湾曲していて、おはじき遊びに不正が生じて訴訟が起きたら夕方のニュースで取り上げられるんじゃないかと気が気でなかった。

昨今の情勢で減らされた椅子たちはどこで骨を休めているんだろう。案外突然の長期休みを謳歌しているかもしれない。椅子が椅子に腰掛けて休むみたいなノリもひと通りやり尽くしたんだろうな。不注意な人間にジュースを溢されるよりはずっとましなはずだ。

早くも干支の存在を忘れさせようと忍び寄る多忙感に、丑と僕たちの為にもう少し待っていてはくれないかと交渉したい。

でも多忙感はディベート強そうだ。畳み掛けてきそう。重圧と締め切りに負けてしまわないように、発注先の推定ラインの少し上くらいを越えたいものだ。