架空何もない事件簿
お茶を注ぐ。二坪しかない庭先で注ぐ。
肘から指先までくらいの高さでガラス製のポットから人肌程度の紅茶がとめどなく流れていく。
地面にびしゃびしゃぶつかって急激に温度が上がるのか染み込む前に勢いよく蒸発した。
重力に従うだけの液体に何だか苛々してきて、ポットを真上にぶん投げた。
翌日、庭が6倍の大きさになっていた。
今は広くなったその庭で茶葉を育てている。
お茶を注ぐ。二坪しかない庭先で注ぐ。
肘から指先までくらいの高さでガラス製のポットから人肌程度の紅茶がとめどなく流れていく。
地面にびしゃびしゃぶつかって急激に温度が上がるのか染み込む前に勢いよく蒸発した。
重力に従うだけの液体に何だか苛々してきて、ポットを真上にぶん投げた。
翌日、庭が6倍の大きさになっていた。
今は広くなったその庭で茶葉を育てている。