夜更ししないで、早く寝る

文を並べると文章になります。

いとをかし

通りの酒屋が活気づく頃に自転車を漕いでいると、日中見慣れた景色が違って見える。

昼に目立つ店、夜に目立つ店、たいてい後者の方が多い。理由は物理的に明るいから。

時間帯によって存在感が変位するなんて植物だか生き物あたりと似たようなもので面白い。

 

例えばでかめのビルの裏にひっそり佇むスナック。

ネオンの看板が煌めいている時はどうしたって目に入るのに、昼間に近くを通りかかってもまったく視界に映らない。

いわば夜型完全特化の尖り営業。おそらく入店することはないだろうがカッコよさは感じている。

そんなわけで夜に近くを走る時は、尊敬の念をこめて「今日もやってますな」と詠嘆しながら心の中で敬礼しているのだ。