ミッドサマー ディレクターズカット版を観てきた
前から気になっていたミッドサマーのディレクターズカット版が公開されていると聞きつけ、映画館に向かった。
ディレクターズカット版では、カットされた部分が放映されたりボカシが消えたりしているらしい。通常盤を観ていないのでどの辺が追加されたシーンなのかはよくわからなかった。
序盤、お祭りに向かう車移動の場面で上下反転する演出に不安を掻き立てられ映画に対する期待が増幅する。
ラストシーン、燃える神殿を前に叫びながら踊り狂う人々。泣いている子もいれば笑っている女性も居る。阿鼻叫喚と歓天喜地が入り混じったような。
カルトの1人が死に対して悲しみと祝福を捧げるって言っていたから『そういうこと』なんだろうなと思った。
さて、ショッキング映像が続くこの映画で印象深いのは燃え盛る恋人を目の前に女王となった主人公が笑顔を見せて終幕のこの場面。
主人公が悲哀に満ちた発狂らしき動きをし始めた時点で「あ、最後笑って狂っちゃいましたよーみたいな感じで終わるな」と予想はできたけれど、笑顔の質が予想とは全然違った。
猟奇的に歯を見せて満面の笑み、と言ったわかりやすい顔ではなく微笑みに近い笑顔。あの顔だけ見たら『おかしくなった』って感じはしない。その分もう二度と元の彼女には戻らない事が確定してしまった。
ラストシーンのインパクトに持っていかれた感がとんでもない。
考察ってほどのものじゃないけど、途中で出てきたパイはタイミング的に人肉かと思ったけどそこは回収されなかった。公式サイトも「映画の続きのストーリーやその他の伏線は見た人が自由に想像してください!」のスタンスだから人肉説を推していくことにする。多分コニー。
その後、最初の不穏なアレは一家心中だったのか…と公式サイトを見て戦慄している。顔を覚えていなくてそういえば最初のあの人たち出てこないなー、何がキーパーソンになってんのかなーと思っていた。愚の骨頂。
あとはまあ、現在進行形で鼻血が止まらなくて困っているのでどうにかしたい。