タダ飯、タダ酒、
めっきり本を読まなくなった体に軽蔑をおぼえ、一週間前に図書館で二冊借りた。
最もよく読んでいた時期の気狂いみたいなスピードに比べるとあまりにノロマだが、ぼちぼちだらだら読み進めるのも悪くない。
巻末ページに貸出期限表という紙が挟まれていた。なるほど最新の欄には20.8.4とある。返却する時に間違いがないかこれでわかるわけだ。
一つ気になる点があるとすれば、20.8.4より前の欄に06.9.1と書かれていること。14年前て。しかもこの一個のみ。
もう一冊の小説に至っては20.8.4しか書かれていない。いつ図書館に納品されたか知らないが長く見積もれば14年は借りられていないことになる。
ナチュラルかつネイティブに『何でやねん』が出た。だって限りなく俗物っぽい言い方をするなら、価値が高いのにタダで読める文章だよ?
もっと借りようと思った。