結果そこに落ち着く
学歴、容姿、性格など人々の抱えるコンプレックスは尽きない。
たびたび自分について考える。
学力は無いにせよ幅広い教養があるので特に気にしていない。途方もなく捻くれた性格だって反省することはあっても嫌になることは無い。
つまり総合的に自己肯定感は強い。たびたび自分について考える時間を設けている時点でお察しだったね。
それでも悩ましいのは生まれながらに授かった身体的特徴、日本の平均を5cmほど下回っている身長の話だ。
もう成長期を終えた年齢に至りどうすることもできない。成長期だとしてもなすすべは無かったけれど。なぜか?親族からの遺伝だから。
ああ平均身長を5cmほど上回りたい。
何なら179cm欲しい。「ギリギリ180無いんだよね」って言いたい。「あと1cmあれば」トークを高度なレベルで披露したい。
ここの劣等感は本当に目に余るものがある。
お店に長身の(推定179cm超)客が入ってくると条件反射的に睨んでしまう。もしも筋肉質な体型をしていようものなら喉の奥から渇望が迫り上がってきて吐きそうになる。ひどいものだ。
目を合わせようと視線をあげる瞬間はマスクの下でも懸命に笑顔を貼りつけている。
そういう背格好の客に対して過剰に営業スマイルする店員になっているわけだ。
マスク外したくないね