スピード感の演出
部活や住所の関係で友人と一緒に帰るのは数年ぶりの体験。
雲ひとつない青空の下で下世話に言われる不利益を被った吐露で盛り上がるのは非常に爽快で楽しかった。
同級生と一緒にいると底知れないフレッシュなエネルギーを感じるというか、若さに打ちのめされる感覚がある。そういった談笑のあとは少しエネルギーをもらって精神的に若返った気になる。おかしな話だこと。
用事を済ませる電車の中でこの下書きを書いていたのだけれど、ここから先が全然思いつかない。だから電車の話に切り替える。
路線変更したってわけだね。電車だけに。
対面式の座席に座って正面を見ていると、吊り革の長さが微妙に異なっているのが目につく。
人にはそれぞれ違った体格があるからささやかな配慮のデザインなのだろう。乗客が少なく誰にも掴まられることなく揺れる長短の吊り革。わずかに振動の大きさも違う。まるで民族音楽みたいな、
ああ背景との兼ね合いで酔ってきた。
吊り革見るのやめた。