“夢”“夢オチ”じゃなく“気のせい”という可能性
全然電車が動かない。
何が原因で動かないのかわからない。
状況を教えてくれているのかもしれない車内アナウンスは、車掌の滑舌がなんというかこう、極めて運動不足な感じがして全く聞き取れない。
何とか日記に書き起こしたくてメモアプリに必死で文字を入力するが、だんだん瞼が重たくなってくる。眠気に押さえつけられる。
ソシャゲはWi-Fi不足、想像力は眠気の下位互換、互換性の定義の崩壊、火のないところに煙が立つ。
こういうふうに頭の中で問答が止まらないのは大抵ひどくボーッとしているか夢を見ているかのどちらか。今回はどっちだろう。
夢にしてはずいぶん喉の渇きがリアルで信じがたい。
ベッドの上に横たわる僕の寝汗による不快感を打ち消してくれる扇風機に感謝している。