夜更ししないで、早く寝る

文を並べると文章になります。

その部屋に住んでいる未来があったかもしれないのだ

引越しに先立って台所用品が不足している。

文章化するにはごちゃごちゃし過ぎた思案の結果、第二の実家こと父の家を訪ねることにした。

母へのモラハラの末に自分が16歳の時に離婚した父の家に行くのは久しぶりだ。別居の際に忘れていった食器があるはずなのでそれを譲り受けに行く。父とは事前に連絡を取り、その時間は仕事で家を留守にするとの情報を得た。まるでスパイの潜入みたいな気分になる。

天候に恵まれながらも足下の悪いなか、どうにかたどり着く。家の中は相当荒れていた。暴れた後みたいな故意に荒らした感じではなく、片付けの先延ばしが積み重なって荒れていったようなイメージ。

鳥を飼っているためか床に散らばる小さな穀物や羽。水回りが特にひどい。蛇口に点々と鳥の糞が付着しているし排水溝には茶色と黒が入り混じったようなモノが詰まっている。

別の部屋の椅子の上には、白くて細長い得体の知れない何かが乗っている。しかも切り口は腐食したような色。あれが何なのか確かめる勇気はさすがになかった。

大きめの地震が来たら確実に大惨事になるような書籍の塔が出来上がっている部屋は入れたものじゃない。まあここに関しては住んでいた頃からそうだったので驚きは無かった。ただ空気は以前より淀んだような気がする。

何より部屋全体が埃っぽい。家を出た後ずっと鼻水が止まらなくなり、早く帰ってシャワーを浴びたくなった。

クシャミをしながら、毎日の片付けやちょっとした掃除を怠らないようにしようと誓った。

あと、モラハラって何なのかよくわかっていないので意味を勉強しようと思う。