自分と自分の身体と概念としての身体部位
平日の朝。それなりに親しい友人らがつくる輪の半端な外側。こうして馴染んだり浮いたりを繰り返す無重力的関係を続けるのは己がサガに違いなかろう、とか考えながら微笑ましく思っていたら肺が痛い。
たまにあるのだ。呼吸(どちらかというと吸の方)をすると肺のあたりに鈍痛が走ることが。
例えるならクソショボい気胸みたいな。
気胸は未経験なので語れるはずもないのに。
何言ってんだ。変なの。
昼を食べ終わったころ。
椅子に浅く座って背もたれに頸をつける体勢でぼーっとする。腰悪くしそうだなあ、なんて思いながら。肺はまだちょっと痛い。
眠さに耐えたら耐えかねたりしながら午後を乗り切り、それでもなお続く肺の軋み。自分を心配するのは自分だけ。おくびにも出さずサッサと帰ってきた。
家に帰ってキャスター付きの椅子に座って日記と向き合う。帰ってきても変わらず腰悪くしそうな体勢だった。そして旨いハンバーグを作って食べると肺の痛みがひいた。
現金なやつだ。まるで僕じゃないか。