実在の人間はキャラクターじゃない。画面で見ている姿はほんの一部に過ぎない。
なんだか薄ぼんやりと寒い日が続くこの頃、コストコの特大ひざ掛けを羽織って元気にぬくぬく暮らしている。
ついさっきまで架空の芸人数組の芸歴とコンビ歴と年齢を考えてその複雑さに頭をフル回転させていたところだった。
とにかく複雑怪奇だった。たぶん三平方の定理とかと同じくらい難しい。
芸歴というのは素晴らしいものだ。歳下でも芸歴が上の人には敬語を使ったりする。現実世界の芸人だと、若くしてカリスマになった千原ジュニア氏なんかは歳上の後輩がごまんといる。
そこで架空芸人たちを7組ほどスケッチブックに並べて簡易的な年表を書き出す。
3歳離れているけど芸歴はこのコンビの片方と同じでお互いタメ口、芸歴は若干異なるけど同い年でコンビ歴が同じだからほぼ同期扱いなどややこしくなるほど楽しい。
なぜこれを芸人でやるか。芸人の大多数は『コンビ』という存在でありコンビとは何者にも替えがたい最高の関係性だからだ。相方は他の何でもない。相方という役職。相方を持ち得ない者はそこにロマンを感じる。
本人達がそれを特別視しなくていい。見る側が勝手に思いを馳せるのだ。
こんなキャラクターの消費のような扱いをしているがこれはすべて架空の芸人の話だ。私の頭の中にしかない。
当然ながら現実の芸人さん方には関係性よりネタを求めている。
相方という存在に思いを募らせるのはいわばデフォルメした姿であり現実のものとは程遠い。
言葉選びに苦戦して思考が暴走しかけているので今日はこのへんで。